東日本大震災の被災都市、仙台で東京都市長会の研修会が開かれました。

初日は防災対策を中心に座学
初日は、仙台市の防災環境都市づくりの取り組み、国連防災世界会議で採択された「仙台防災枠組」、産学官金連携による新たな防災ソリューションの創出、東京都危機管理副監による危機管理トップセミナーなど、防災対策に関する座学を中心に学びました。
東日本大震災の経験を踏まえ、防災をまちづくりの中にどう組み込み、平時からどのような備えを進めていくのか。
自治体の危機管理を考える上で、参考になる取り組みが多くありました。


南蒲生浄化センターを視察
2日目は、実際に津波の被害を受けた沿岸地域を訪れました。
1ヶ所目は、津波によって機能停止した南蒲生浄化センター(下水処理施設)です。
災害が起きても、汚水処理は待ってはくれません。
被災直後の緊急対応から、施設の機能をどのように回復させ、その後の復興につなげていったのか、その足跡を伺いました。
市民生活を支えるインフラを、災害時にどう維持するのかという点でも、多くの示唆がありました。
ここでは、震災後に導入された津波避難広報ドローンも拝見しました。
津波警報などの際に、職員が危険な沿岸部へ直接向かわず、ドローンによって避難を呼びかける仕組みです。
新しい技術を防災にどう生かしていくかという点でも、大変興味深い取り組みでした。

震災遺構・荒浜小学校へ
2ヶ所目は、震災遺構の荒浜小学校へ。
地震直後、校長先生の英断で児童や近隣住民は屋上へ避難しました。
また、避難物資も3階に備蓄されていたことから、2階まで浸水した津波の被害の中でも、学校に避難した方々の命を守ることができました。
一方で、約2,200人が暮らしていた集落は津波によって壊滅的な被害を受け、190人の尊い命が奪われました。
現在も残る校舎や津波の痕跡を目の前にすると、映像や写真だけでは分からない被害の大きさを改めて感じます。


町田市の防災にどう生かすか
今回の研修を通じて、さまざまな防災対策を町田市に置き換えて考えました。
町田市は海に面していませんが、大規模地震をはじめ、豪雨や土砂災害、停電、断水など、備えなければならない災害は数多くあります。
被災地で実際に起きたこと、そしてそこから積み重ねられてきた対策を学び、今後の体制整備に役立てたいと思います。
多摩地域の市長との連携も
また、同様の課題を抱える多摩地域の市長の皆さんとも、貴重な意見交換をすることができました。
多摩27市町では現在、災害時の避難者名簿の統一とデジタル化を進めています。
大規模な災害が発生した場合、一つの自治体だけですべてに対応することは難しく、近隣自治体との連携が重要になります。
今回の研修を通じて近隣市との連携がより深まったことは、いざという時に大変心強いことです。
市長として発災時の初動を誤らぬよう、今回学んだことを町田市の防災対策に生かし、平時から備えをしっかり整えていきます。

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